子ども大学たま

子ども大学たま

「子ども大学たま」は、地域の子どもたちをはじめとする対象のすべての子どもたちに対して、大学の教員や専門家、地域の市民などによる授業を行い、さまざまな学びや体験を通して、子どもたちの夢や未来、知的好奇心を広げ、世界市民を育むことを目的として活動します。

子ども大学たま 学長 榊原洋一から子どもたちへのメッセージ

皆さん、子ども大学へようこそ!

皆さんは「大学」ってどんなことをするところか知っていますか?
小学校や中学校より難しい勉強をしているところ?
社会人になった時に必要な知識を得るところ?

これらの答えは、半分だけ当たっています。

大学の一番重要な役目は、まだ答えがわかっていないことを研究したり、まだ世の中にない道具やしくみを発明したりすることです。

皆さんは今勉強が楽しいですか?

楽しくない人もいるかもしれません。そのわけは今、皆さんが勉強していることは、もう答えがわかっていることが大部分だからではないでしょうか。もっと深く知りたいと思っている人には物足りないかもしれません。

皆さんが学校で学ぶことは、皆さんが近い将来に大学生あるいは社会人として、まだ誰も見つけたことのない秘密や、誰も体験したことのないものやしくみづくりにチャレンジしてゆくための土台作りなのです。

子ども大学では、大学や世の中で最先端の新しいことを発見したり、作り出そうとしたりしている人が先生になっています。

そして、皆さんにまだわかっていないことを探求したり、まだ世の中にないものやしくみづくりにチャレンジすることの楽しさを皆さんに伝え、体験してもらう場所です。

さあ、未来への一歩を踏み出しましょう!

学長:榊原 洋一(さかきはら よういち)

医学博士。お茶の水女子大学名誉教授。日本子ども学会理事長。専門は小児神経学、発達神経学、特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。

子ども大学たま 副学長 小林美由紀から子どもたちへのメッセージ

新しい出会いと新たな世界へ、社会の一線で活躍している方々からも子ども大学へは大きな期待が寄せられています。今まで参加された子どもたちの好奇心に満ちたキラキラした瞳を忘れることができません。この大学では今までの学校では聞かなかったような問いかけや言葉があったのかもしれません。

私たちも子どもたちの素朴な疑問や感想に大いに刺激を受けて、明日の活力にしています。一つの答えのない世界で、何かを作り上げる、答えを追い求める、こんな楽しいことが、世界のあちこちにあります。これからもどんな大学にしていくか、どんな学びを深めていくかを一緒に考えて作り上げていきましょう。

   副学長:小林 美由紀(こばやし みゆき) 小児科医、白梅学園大学名誉教授

子ども大学たま 校歌のご紹介

子ども大学たまの校歌は詩人であり翻訳家・絵本作家である谷川俊太郎さんが作詞を、その息子でピアニストであり作曲家の谷川賢作さんが作曲をして頂きました。

子どもたちのちから、子どもたちの才能、子どもたちの可能性を何よりも認めて、同じ目線で背中を押し、勇気づけ続けてきた谷川俊太郎さんと谷川賢作さんに、「くもりなき子どもたちの目」を表現して頂いています。

学ぶということの本質、また学びから得られる価値や意義について、子ども大学に通う全ての子どもたちがこの校歌を通じて感じてもらえることを願っています。

「子ども大学」ってなに?

小学生の子どもたちが学生となって、大学の先生をはじめとした専門家や地域の市民たちから講義を受ける場所です。

子どもは10歳ごろから知性が急速に発達し、世の中や自然に対して「なぜ?」と素朴な疑問を抱きます。この子どもたちの好奇心に応え、知的な世界を開くため、大学レベルの知識をわかりやすく授業する「新しい学びの場」を創造するのが、「子ども大学」です。

世界の「子ども大学」の歴史と「子ども大学たま」

子ども大学は、ドイツのチュービンゲン大学で2002年に生まれました。その後、ドイツからヨーロッパに広まり、現在では100校近くが開校されています。

日本では、2008年12月に「子ども大学かわごえ」が、子ども大学として初めて産声を上げました。その後、「子ども大学かまくら」「子ども大学よこはま」など仲間が増え、それらの運営手法や経験を活用し、活動に賛同する方々の協力を得て、このたび新たに多摩地区に「子ども大学たま」を設立することとなりました。

子ども大学たま の目的

「子ども大学たま」は、地域の子どもたちをはじめとする対象のすべての子どもたちに対して、大学の教員や専門家、地域の市民などによる授業を行い、さまざまな学びや体験を通して、子どもたちの夢や未来、知的好奇心を広げ、世界市民を育むことを目的として活動します。

子ども大学たま 5つの特徴

1.「子ども大学たま」は未来志向型の考える教育を実施し、子どもの自ら学び、考え、判断し、行動する力を育みます。また国際的な視野も広げます。

2.「子ども大学たま」は、一般市民、大学教授、教育関係者、産業人など地域のボランティアが結集して創り上げる、地域住民立大学です。

3.「子ども大学たま」の教育プログラムでは、年間を通して「はてな学」「生き方学」「ふるさと学」を提供し、子どもたちの学びの視野を広げます。

4.「子ども大学たま」は、壁のない完全オープンな大学です。活動の拠点は多摩地区となりますが、募集対象年齢の子どもは国籍、居住地域を問わず入学できます。

5.「子ども大学たま」はアートにも力を注ぎます。変化の激しい予測不能な時代に生きる子どもの創造性を育むため、音楽、美術といったアートの薫陶が重要と考えます。

理事のご挨拶

理事長:劉 愛萍(りゅう あいぴん)
「宇宙人はいるのか?」
「戦争はなぜ起こるのか?」
「人はなぜ生まれて死ぬのか?」
子どもは好奇心のかたまりです。そうした素朴な疑問を大学のキャンパスで、大学の教授、研究者や専門家と一緒に考えて、議論をするのが、「子ども大学たま」のそもそもの発想です。コロナ禍で、リアルな大学の場所で授業をするのは、少し先になるかもしれませんが、まずは、オンラインで学びをスタートしませんか。みなさんのやる気、夢を支援していけるように、各分野の一流の講師陣とスタッフ一同がみなさんを待っています。親子でのご参加も大歓迎です。


副理事長:森田 一毅(もりた かずき)
博報堂生活総合研究所が発表する未来年表。
そこに描かれているミライを前向きな世界へ上書きするためにはやっぱり教育。
この子ども大学たまから次のイーロン・マスクを輩出したいと密かに思っています。

理事:眞榮城和美(まえしろ かずみ) 白百合女子大学准教授
「子ども大学たま」の授業が対面にて実施可能となった2022年度から、白百合女子大学の学生ボランティアスタッフとともに授業開催に携わらせていただいております。

「学生」とは,自ら学ぶ者を意味しています。
「子ども大学」の取り組みは,子どもたちの知的好奇心に応え、探求心を高める新しい学びの場であり,真の「学生」を育てるとともに,その活動に携わる大人にとっても,新たな刺激・学びの機会となっているように感じています。

これからも,「子ども大学たま」の学生のみなさまと一緒に学べることを楽しみにしております!

理事:中野 淳子(なかの じゅんこ)
子どもは無限の可能性を秘めた存在です。
新しいことを知る喜びや、分からなかったことが理解できるようになる体験を提供することを通して、子どもたちの夢を広げたり、形作ったりするお手伝いをする・・・そんな存在に、子ども大学たまがなれたら幸せです。
お子さんだけのご参加も、保護者の方とご一緒のご参加も、いずれも大歓迎です。ぜひ子ども大学たまを体験してみてください。

理事:樫本 勤風(かしもと きんふう)
子どもの「知りたい」「学びたい」気持ちに応えていくのが「子ども大学たま」です。学びの土台を形作るのは豊かな体験。当校で体験したことが親子にとってかけがえのない思い出になるよう、スタッフとしてお手伝いできればと思います。「子ども大学たま」でみなさんとお会いできることを楽しみにしています。

理事:王  珏(わん じぇー)

“Sapere Aude"(ラテン語、 “Dare to know”)。子ども大学たまは、子どもの「真理を探知する真心と勇気」と共に、知識のPure JoyとContentを感受していきます。ぜひ皆さんと一緒に「子ども大学たま」で学びと喜びを楽しめたいと思っております。

監事:多田 千尋(ただ ちひろ)
東京おもちゃ美術館の館長、NPO法人芸術と遊び創造協会の理事長をしております多田千尋です。人類が生んだ最高の財産である「芸術」と「遊び」を子どもから高齢者まで多世代にわたって最大限生かしていくことを目指しております。開学する「こども大学たま」に集う子どもにも、この財産を十分に味わってもらう様々な授業やワークショップを創造してまいりたいと思っております。子ども時代を子どもとして精いっぱい楽しんで生きていってもらいたい!と心底願い「子ども大学たま」を支えてまいります。